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達成感を味わってます

大変お世話になりありがとうございました。
朝からアイゼンを洗いながら達成感を味わってます。
来年もよろしくお願いします.
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南アルプス 雪山登山にご参加いただいた
神戸市 K-K さま


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甲斐の国の≪駒ケ岳≫ 黒戸尾根

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山梨県 白洲 からの 南アルプスの雄大な山並み
≪中央の巨大な尾根が,登山口~山頂まで標高差約2300mの黒戸尾根です≫

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駒ケ岳神社でお参りして          最初の岩場を登ると

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遥か『甲府盆地』の眺め

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≪富士山≫≪鳳凰3山≫や         ≪八ヶ岳≫が左右に見えだします

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中腹の岩稜帯『刀渡り』でノンビリ昼食タイム~~

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刀利天狗を通過し             五合目より遥か山頂を見上げ

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これでもか~と出てくる数多くの鎖場や梯子を登ると  七丈小屋に到着(本日の宿)

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初日のリッチなおつまみの数々         翌日も天候はgood!!いざ山頂へ!!

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8合目のご来光場を過ぎ           岩場を登り

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雪稜を横断し                  9合目の二本剣を見下ろし

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急峻な≪ ルンゼ ≫や≪ 岩稜&雪のMIX帯 ≫を登って!登って!!
         
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ようやく見え始めるPEAKを目指して登ると       甲斐駒ケ岳 山頂に到着!!

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富士山、北岳、鳳凰三山、仙丈ヶ岳、鋸岳、八ヶ岳、北アルプス!360度の展望

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展望を満喫したら、後ろ髪をひかれながら~     下山開始~

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岩と雪の稜線の標高差2300m下ってゆきます     逆光もなんのその!!

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本日の夜は『クリスマス??』『満天の星??』  最終日強風の中を下ってゆきます

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路傍のお地蔵さんに『お礼』を告げて!!   登山口の吊り橋でゴール!!!!


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Lake & Snow Mountain(100 famous mountains in Japan)

クリスマス寒波の間隙を縫って、びわ湖越しに白銀を纏った、
                      日本百名山『伊吹山』が姿を現しました

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年明けから本格的にスタートする、≪日帰りスノーシュー ツアー≫もこれで安心!!
今年のクリスマスは『西穂高スノーシューツアー』で、
ゲストの皆様と、間違いなくホワイトクリスマスです。


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Class of the rock climbing

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オカリーナ コンサート : 人の輪

ロッククライミングのお客様で、オカリーナ奏者の≪山本優子さん≫の
コンサートが、ひょんな縁の人つながりで、滋賀事務所のある高島市の
“たかしまびれっじ”のカフェ≪アリビオさん≫で行われました。

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ギター奏者の田中さんも迎え、多くの来場者にもお越し頂き
盛況のうちに無事終了いたしました。
『人の輪が広がってゆくことはいいことですネ!』

楽しい一年を終えることが出来ました!

ゼログラビティ 松井様
昨日はありがとうございました。 今シーズン初の雪山。超うれしかったです)^o^(
サクサクと音をたてながら~ツルツルと滑りながら~
お天気にも恵まれ、浮かれ気分の山頂では、よく食べよく笑い
疲れもぶっ飛びました!
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締めのお蕎麦も、暖まりましたね~
今年はいっぱい山歩きが出来て、楽しい一年を終えることが出来ました!
年明けはスノーシューで山登り、がんばりま~すヽ(^o^)丿

高島トレイル 三国岳 新雪!

普通の日帰りハイキングが、山の神様のサプライズで
                          新雪のサクサク雪山ハイクに!!!


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登山口のチェンソーアート           最初はお決まりの樹林帯のジグザグ

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徐々に雪がふかくなってきます         中央分水嶺の峠もあと少し

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三国岳に到着~                 山頂は風で雪も飛んで少なめです

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武奈ヶ岳 遠望                  蓬莱山 遠望

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本日は新兵器の保温容器で≪暖か牛丼≫     もみじの日光浴

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雪団子~                   男前な雪だるま~
         
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本日のツアーの後は、
温泉入浴の代わりに 手打ち≪にしん蕎麦&おぼろ蕎麦≫で温まって 締め!!!


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本当にありがとうございました

先日はありがとうございました。
遠い藤原岳、そして山頂までの長いジグザグ登山道。
連れてって頂きありがとうございました。
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標高差1000m長い道のりで少しヒートぎみでしたが、
自分で担いだガスコンロでお湯を沸かし、初めて飲んだコーヒー。
美味しかったです。ザックの重さには意味がありますね~
いつもガイドさんまかせで、すみませんm(__)m
そして、日帰りで遠い藤原岳まで連れてっていただき、
本当にありがとうございました。   
休息中のヤマビルさんを起こさず登れてよかったです(^^)v


RED MOON (赤い満月) Eclipse of the moon

2011年 12月10日:PM22:00 ~ 11日:AM13:00頃
サブイ!サブイ!と言いながら、本日の天体ショウを撮影しました。
皆既最大に近づくにつれ、周りの星もクッキリ鮮やかに見え始め、
お月さまの右下に流れ星も一つ流れるおまけ付きの幸運に!!

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11年半ぶりの皆既月食です。
次回、皆既月食の最大がみられるのは2014年10月8日です。


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撮影余談
滋賀事務所で月食撮影中に、突然、携帯電話がプルプル!!プルプル!! ???
なんやこの時間に~と思い、出てみると、娘からの電話でした
『お父さん 月食 見てる~???』(笑)  血は争えませんネ~!!
サプライズ コールに寒さも吹っ飛びました。

Which do you choose in the snowy mountains?

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ハードシェル                      ソフトシェル
防水性/透湿性を備えた素材は、             透湿性に非常に優れ、
優れたプロテクションを提供し、               プロテクションと保温性を提供し
優れた透湿性を発揮。                    豪雨以外のコンディションでは
                                  防水性も発揮 

変換 ~ 83865_092_OPEN   変換 ~ 40107_804
インサレーション入り                  ミドルレイヤー
ウインドストッパー・シェルに                  保温性に優れたフリースは
インサレーションを組み合わせた素材は          冷気の侵入を遮断し
透湿性に優れ、風をブロックし保温性を維持        水分をすばやく外側へ発散

変換 ~ 43461_189   変換 ~ 44321_038_OM8
ベースレイヤー                   ベースレイヤー(タイツ)
通気性に優れ、吸湿発散性を              通気性に優れ、吸湿発散性を
発揮しながら体を涼しくドライに保ちます        発揮しながら体を涼しくドライに保ちます

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チビッコ 遊びにおいで~!!

中学校の副教材≪ぽぴとぴあ:新学社≫に 『スノーシューツアー』 が紹介されました。

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クリスマス リース

ガーデニングサークル ≪M”Sさん≫が作製して下さいました。
ガーデニングで育てている、ハーブ類も使って頂いており
店前の通路はいい香りが漂ってます!
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早~く 来い 来い ≪クリスマス~!!≫

とても楽しく山登りをさせていただきました

こんばんは。
先日はありがとうございました。返事が遅くなり申し訳ないです。
とても楽しく山登りをさせていただきました。
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先輩方も大変喜んでいましたし、その日の打ち上げは盛り上がりました!
また機会があればこの旅行クラブに関わらず、
何らかのレジャーに挑戦できたらなと思っています!!


ゼログラビティー
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昭和トラディショナル ≪日本アルプス:昭和初期≫

平成≪山ガール≫ブームで、山々は、本当に久しく賑わっておりますが
昭和初期の登山ブームの頃の画像を見ると、服装や装備が
和洋折衷、和~洋への過渡期で、今見るとガッツリ、トラディショナルです!

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ゼログラビティー
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スノーアクティビティーの新兵器登場~!

以前から、探していた
雪山を『登山靴で』 『初心者でも』 『歩けて』 『登れて』 『滑れる』
オールマイティーな ≪GEAR:装備≫ が登場しました!!
誰でも気軽に“プチ・バックカントリー”&“プチ・テレマーク”体験ができます!
ZEROGRAVITYスノーシューツアーで
        ご希望の方は試乗できます!!


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登山靴でも長靴でも装着可能       スキーサイズ:130cmでスキー操作もラクラク 

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サイドカットは 125-99-120mmと      ヒールフリーで歩きやすくなってます
ワイドなパウダー仕様で安定感が有り         (カカトが上がります)

変換 ~ PC040002   変換 ~ PC04000111
ビンディングは、つま先&カカト共に、ラチェットバックルのスノボ仕様でラクラク装着可能

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登行用にスキーシールが標準装備で、斜面のハイクアップもラクラクです   
                          ≪made in Japan≫

価格 ¥42,000(本体価格¥40,000)
 Skishoe
 Length(Radius): 130cm
Sidecut: 125-99-120mm
Power cell core/Trascap/Glued skin sole/With X-TRACE binding

スキーとスノーシューの良いところだけを合わせて作られたスノーハイク。
ヒールフリーでハードブーツは必要なく、どんなブーツにもフィット。
滑走面にはシールが貼ってあるので登りはもちろん、下りもスムーズ。
ワイドな板は新雪や深雪で威力を発揮。
ゆっくり「山」を堪能したい人にとって、スノーハイクはマストアイテムとなるでしょう。

ZEROGRAVITYスノーシューツアーで
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芦生の危機 ≪転記≫

_/_/_/_/_/ 芦生の森を自然を守るため、転記させていただきました _/_/_/_/_/

「森林ステーション芦生研究林」のホームページにある、地蔵峠からの入林禁止理由でも述べられているように、今芦生で問題になっているのは、鹿の食害、カシノナガキクイムシによるナラ枯れ、オーバーユース(人間の過剰入林)による踏み付けである。

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★オーバーユースについてであるが、今のところ被害地は上谷周辺に限定されているようだ。しかし、ここは鹿による食害に加え、入林者の過度の踏みつけにより最早回復不可能なほどに荒廃してしまっている。そこだけ写真を切り取ってみれば、とても「原生林の芦生」とは思えない、どこかの植物園程度にしか見えない状態だ。これほどまでに至ったのも最近のことであり、以前にも書いたが、マスコミが紹介したことと、芦生だけのガイドブックが出版されたことが大きい。滋賀県の高島市側から入りやすいために、入林者がそこに集中した事もあり、京大は昨年6月に高島市側の地蔵峠及び三国峠からの入林を禁止するに至った。高島市側は、麓の生杉に観光施設を作っていたため観光客の減少を嫌がり、京大の措置に対し極めて冷淡で、聞くところによれば京大側が林道ゲートに入林禁止の標識を付けるよう依頼したところ、これを拒否したらしい。私も2度標識を付けたが瞬く間に外され、これは高島市側のそういう非協力的な人によるものではないかと思っている。また、京大の入林禁止後は、禁止理由を理解して地蔵峠等からの入林を止めた善良な方が多く、随分入林者が減ったとは聞くが、相変わらず無視して入林する人は後を絶たず、中には入林を繰り返えす確信犯的な人もおられるようだ。一方南丹市(旧美山町)側も地主であること、京大のために地上権を設定した際地元民の雇用が条件であったことから、美山自然文化村が主催するツアーに京大が拒否できず、バスで長治谷作業場まで運び、バスを杉尾峠下まで回してツアー客を待つとういう商業登山を続けている。

最近になりホームページ上で知ったのだが、前述の芦生だけのガイドブックを出版した出版社が、岩谷峠~岩谷、P818m~スケン谷への商業ツアーを企画し、10人程度の参加者があったようである。たまたまこの参加者が通ったであろうルートを、その数日後に通ったのであるが、たくさんの人に踏みつけられて表面の柔らかい土が剥げ、痛ましい姿に変わっているのであった。ルート外を多人数で、しかも営利目的のために通るという行為、そんなことが堂々と行われているという事実を知って私は愕然とした。鹿の食害、ナラ枯れ、これらは間接的には人間の行為がもたらした悲劇であり、芦生は人間の手によって危機的な状態に陥れられているのである。本来、そのような原因を作った人間が、森を守り次代へ繋いでいくためどうすべきかを協力して本気で考えていかなければならないにもかかわらず、個人も自治体すら自己の利益や満足だけのために、痛めつけられた森を傷口に塩を塗るように更に傷つけている現実に、「あなた達は何故そのような事を平気でできるのだ!」と叫ばずには居られない。
(8月5日には同じ出版社のツアーで17名もの多数の人が、三ボケとロロノ谷出合付近まで入っていることが分かった。瀕死の森に大挙して入林することが如何に暴挙であり、どれほどの負荷を森に与えるかを考えると恐ろしいことだ。これが営利目的であればなおさらの事、今後はこのような森を痛めつける行為は止めていただきたい。)

現在京大は、ルート外を歩くことそのものも禁止しているが、全くそれをしてはいけないとは思っていない。ルート外へ出なければ、芦生の危機を肌で感じることができないからであり、要は入るためのルールを守ることだろう。入るのは一人、最高でも2~3人程度にし、地表にできるだけ負荷の少ない履物と歩き方を実践して頂きたい。底の硬い靴は絶対に避け、地下足袋(マムシが多いのであまり奨められないが)か長靴にし、爪先からゆっくりと地面に足を下ろし、蹴るときは足の裏全体で地表を蹴るというような歩き方を。更に求めるならば(これが一番重要なのだが)、危機的な状態の芦生を何とかしなければという思いを抱いて欲しい。何故ならそれが出発点だから。

芦生の危機は単に森の危機に過ぎないのではなく、自然に対する畏怖の念を忘れた人の魂の危機でもあるのだと思う。

滋賀県高島市では、芦生の三国峠~三国岳を通るルートで「中央分水嶺・高島トレイル」として全国に発信し誘客を図るため登山道を整備しようとしている(既に作業に取り掛かっているようだ)。イベントも企画されており、静かで安らかだったこの一帯は激変するものと予想される。またこのルートの途中からは、研究林内へ比較的容易に入ることができるため、禁止されている地蔵峠から迂回して由良川源流方面へ入林する人が増える可能性がある。これが現実となったときには、芦生の魅力は激減するだろう。単に金を落とす観光客目当てのために、次代へ引き継がなければならない貴重な自然が、自治体という公的な手によって踏みにじられようとしている。投資をすればそれを回収しようと更に集客に走らなければならないという、自然破壊(観光資源の破壊)の悪循環に陥ってしまったようだ。これは過去に幾度も繰り返され、深い傷を受けてきたはずなのに、再びこの轍を踏もうとしている。変貌する姿には会いたくはない。二度と芦生に来ることができなくなる日は近いかも。

★中でも最も深刻なのが鹿の食害であり、被害は全域に及び絶滅または絶滅に瀕している植物は多数に上るものと思われる。今まで芦生全域を歩いてきたが、中根勇雄著「芦生研究林・植物の手引」に掲載された植物のうち、今日まで出会ったことのない植物は多数に上る。また、例え出会ってもそれが崖や急斜面の上で鹿さえも行くことができない場所のみという事もよくあった。さらに毎年のようにチシマザサは衰退しており、この前まで笹薮で通過が難儀であった場所が簡単に越えられるようになって、地上には枯れたチシマザサが散乱しているという現象は各地で見られる。昨年から被害が大きくなっているのはユズリハであり、場所によれば2割程度が採食で枯死しているのを見かけた。餌がなくなれば、今まで食べなかったものでも食べるという、鹿の適応力の強さと旺盛な食欲によって、命にかかわる毒草(人間と同一であると限らない)以外最後まで食い尽くされてしまいかねない。樹皮への被害も大きく、今まで見る機会がなかった(気が付かなかった)、ミズキの樹皮が大きく剥がされているのに今年は幾度か出会った。リョウブ、ナツツバキなどは以前より剥がされていたが、これがツルアジサイ、ノリウツギ、ミズキへと拡大している。リョウブやナツツバキは多少樹皮が剥がされてもそれだけで枯死することはまずないが、ノリウツギは致命的らしく、食害で枯死したノリウツギをよく見かけるようになった。そのため以前は普通にあったノリウツギがすっかり減ってしまい、この夏は花を見かけることが本当に少なくなってしまった。個体数の多いコアジサイやヤマアジサイ等のアジサイ類は、現在はあまり食害に遭っていないが、人間でも食用とすることが可能な仲間であるため、今後はこれらも被害に遭うだろうことが予測される。現に、自宅近くの音羽山では、ここ2~3年の間に鹿の採食によってこれらが恐ろしいほどに激減した。その他鹿が現在好んで採食している草本類には、イタドリ、オオバギボウシ、ウワバミソウ、アザミ類、クロバナヒキオコシ、ウバユリなどがある。また、今年は広範囲で笹が開花したため大量の笹が枯れ、笹に代わる植物を求めて更に被害が拡大するものと懸念される。現在の芦生で普通に見かける、林床に植物のほとんどない状態、低木だけでなくシダ類や草本も無く高木だけの森は、鹿の食害に因るところが大きく、あくまで本来の姿ではない異常な状態である。このような鹿の食害がどのような影響をもたらすかは、植生が破壊されるとどのような影響があるのかということと同義でなかなか難しい問題だ。しかしそれは単に植生が破壊されるだけに留まらず、低木や下草が絶える事により森林の保水力が急速に衰え、また高木の倒壊を防いでいた笹や低木の地下茎・根が消えて風に対する耐性が衰えたと推測される。現に芦生の森では急傾斜地や尾根筋で倒壊する高木が後を絶たず、光の入った森には鹿の食べない(現在は)クサギ、オオバアサガラ、テツカエデ、ミカエリソウ、トリカブトなどが群生している状態だ。これも条件がいいわずかな所だけであり、ほとんどは裸地のまま先程述べた「林床に植物のほとんどない状態」と化している。鹿の増加原因は天敵の喪失、つまりニホンオオカミの絶滅と、これに代わるべき捕殺が鹿の増加に伴わないことが一番大きい。次いで最近の暖冬続きで、冬を生き延びる鹿が増えたことである。後者については平成17年の冬に20頭以上、18年の冬に15頭以上の鹿の死体を見たが、今年は2頭、しかも小鹿の死体を見たに過ぎないことからでも明らかである。

★次にナラ枯れについてであるが、ほぼ北西から南東方向に向かい被害が広がっていったようであり、現在では被害木の見られないところは無い。研究林事務所周辺に高被害地があり、場所によれば90%以上が枯死している。このまま放置しておくと、最終的には全域で平均70%から80%ほどが枯死するものと推測され、大木ほど枯死率が高い。今まで、周囲3m以上にもなるミズナラの大木が、涙のように木屑を積もるほど大量に落とし、夏にもかかわらず褐色になった葉を付けて枯れている姿を幾度見たことだろう。その度に胸の締め付けられるような苦しさと、こうなるのを防ぎ得なかった無力感を感じてきた。
1本の木につき千単位のカシノナガキクイムシが穴を開けて繁殖するのが原因だが、この虫による被害が大きくなってきたのはこの10年ほどであり、芦生に於いては数年前からである。突然大発生してきた原因についてさまざまな説が述べられているが、外来種ではないにもかかわらず、しかも温暖地に生息していたものが、より北方に生息域を広げて来たことを考えると、昨今の気温上昇現象を無視できないだろう。気温の上昇に伴う動植物の移動は、圧倒的に動物の方が早い。大きな樹がそろって北方へ大移動したとしたらきっと驚くだろうが、小さな虫が移動しても気付くことはない。人間の目の届かないところで自然は変動しており、大きな変化が顕在化して初めて気付く。
ナラ枯れについては、現在は主に駆除と予防対策が研究試行されている状態であり、決定的なものは無い。しかしここ芦生に限ると、前述したとおり低木が僅かであり、調べてみても次代を担うべきミズナラの幼稚樹がほとんど見られない状態の中で、被害が収束した後の「ミズナラ林の回復」をも考えておかなければならないだろう。またナラ枯れではないが、ブナの立ち枯れも最近目立ってきた。芦生のミズナラやブナは、分布上最暖地に当たり極めてデリケートな存在であるため、わずかな気候変動でも大きな影響を受けることになる。


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