本来、当山行は2月の連休の開催予定でしたが、ゲストの都合で3月に延期となり、今回の催行となりました。初日は好天に恵まれ7丈小屋まで順調に道程は伸びましたが、2~3日目は予想以上に前線の通過が遅れ7丈小屋より上部~山頂は、風雪、烈風となり雪のコンディションは悪化!今回はここまでといたしました。当日は、関東方面の平地でも列車が止まるほどの大荒れの1日だったようで 引き返す勇気も必要です!
≪竹宇駒ケ岳神社 700m付近≫ ≪山麓散策路の標識 800m付近≫黒戸尾根は標高700m~3000m弱の山頂まで一気に昇り詰める豪快な尾根で、
日本百名山の著者、深田久弥曰く「日本アルプスで一番つらい登りは、
この甲斐駒ヶ岳の表参道(黒戸尾根)かもしれない」。と言ってます
登山口は“竹宇駒ケ岳神社”と“横手駒ケ岳神社”の2つありますが、
冬期は通常谷筋のトラバースの無い“竹宇駒ケ岳神社”からのスタートとなります
≪笹ノ平上部、八丁登りの登行 1700m付近≫ ≪刃渡りの岩場 1900m付近≫前半“刃物渡り”まで、樹林帯の中のジグザグ道の登行が続きます、
自分のペースでじっくり昇ってゆきましょう、最初岩場“刃物渡り”は鎖も設置されており
慎重に登ってゆきましょう。
≪氷結したハシゴ登り 2000m付近≫ ≪刃利天狗 2050m付近≫八丁登りを超えるとイヨイヨ岩場のハシゴ登りが出てきます、何個か越えてゆくと
≪刃利天狗≫に到着。刃利天狗を超え長い長い黒戸山のトラバースを超えると
五合目に到着します。
≪五合目小屋跡と長いハシゴ 2100m付近≫ ≪五合目テント場より甲斐駒ケ岳≫五合目の小屋は崩壊したまま未だ再建されておりません、テント泊は可能ですが
小屋泊はできませんのでご注意!テント場も悪天候のときは風の抜け道になっているので
あまりお勧めじゃないかな? 景色は甲斐駒が見えてgoodですけど。
≪5~7丈間の再建された橋 2200m付近≫≪屏風岩のハシゴ登り 2250m付近≫5合目~8合目間の岩稜帯はヒッキリ無に“ハシゴ場や鎖場”が現れてきます、
特に屏風岩あたりはほぼ垂直で高度感もありますので慎重に登りましょう!
≪長~いハシゴ登り 2300m≫ ≪7丈小屋(右)と冬期テント場 2350m付近≫屏風岩を越えて2~3か所のハシゴ場を登ると7丈小屋に到着です。
収容人数のキャパシティーは小さい小屋(約20名前後)ですが水&お湯の提供もあり、
終日暖房も完備でトイレも新設、標高2300mの岩稜尾根にある小屋とは思えない
ご主人さんの山人に対する誠意あふれるアルプス屈指の良い小屋だと思います。
冬だというのに上下アンダーだけで朝まで熟睡させていただきました。
サービスで“ぜんざい”と“ドリップコーヒー”も頂きました。
年中365日基本的には小屋に駐在されているのには感服です。
山の情報提供も的確で“無謀登山”の目立つ昨今!
ご主人の尽力は遭難防止に多大な貢献をしているのだと思いました。
テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ